Block House

exhibition

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W HIROKO PROJECT「Di_STANCE」

2021年05月09日 > 2021年05月23日
exhibition
新型コロナウィルスで社会が大きく揺れる中、私たち表現者も、先の見えない不安の中で過ごしていました。
このような社会の中「いま私たちに、できることは何か?」の問いにより、 美術家・岡田裕子とファッションデザイナー・Hiroko Itoは、2020年4月「W HIROKO PROJECT」を 立ち上げました。
これは、感染に揺れる社会と人々をテーマとし、Art×Fashion×Medicalを キーワードに現在まで続いているアートプロジェクトです。
このたび、原宿BLOCK HOUSEにて、2020年から今年にかけて続けてきました、W HIROKO PROJECTの 展覧会を開催いたします。

ここでは、私たちが現実社会で実際に身につけるものの紹介、また、この感染対策で生きるファッションとして膨らませたイメージを具現化した新作「Di_STANCE」の展示、2つのアプローチで展覧会を構成しています。

 マスク不足で混乱した日本で、いち早く制作し大変注目された、洋服のように纏うマスク、「TSUNAGARU MASK」 を紹介します。
日本のファッション業界でも愛された織元やプリント会社にもご協力いただき、不織布などのフォルターを 入れられるポケット付きの布マスクを開発しました。生地には美術家の岡田裕子から始まり、中村ケンゴ・三田村光土里 といった現代美術の世界で活躍するアーティストの作品からデザインしてプリントしています。これらは昨年の春より話題となり、公式webと美術館のミュージアムショップにて販売されています。
 また「抗ウイルス加工の防護ガウン」 「ネックパーツ」の開発など、私たちの感染を防ぐという試練のもと続く生活の中で発想された、ファッションとアートの チャレンジをお伝えするとともに、展示販売いたします。

 今展覧会の目玉は、未発表の大作である、形状の変わる洋服「Di_stance」です。Social distance(感染を防ぐ ために意図的に人と人とが保つ物理的距離)と、intimate distance(親しい人を抱きしめられるぐらいの 密接な距離)。この相反する二つのシチュエーションに反応するフォルムへと形状が変化する服「Di_stance」。 それが動く様相は、大きな生命体が本能で様を変える伸縮運動にも見えますし、その形は興味深いことにある 種の細胞に類似しているようにも見えてきます。今展覧会ではこの新作「Di_stance」の実物と、その映像作品も上映します。
また、関連の写真や平面作品なども展示いたします。
展覧会会場は、現代を映すような感染対策を徹底した空間づくりで演出します。(鑑賞人数を制限しておりますので、入場の際お待ちいただく場合があります。)
ご来場いただけます際は、行き帰りの感染防止にどうぞ心がけてお越しください。

W HIROKO PROJECT

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「Di_STANCE」2021
©︎W HIROKO PROJECT
Photo by KITADA Norizumi
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W HIROKO PROJECT展覧会
「Di_stance」
● 会期:
2021年5月9日(日)~23日(日)13~19時
<木曜日~日曜日のみ> ※場合により、入場制限をする事があります。

● 会場:
BLOCK HOUSE B1F & 4F
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